すぎぶろ!!

すぎの経験、体験、雑記

ドーナツ化現象

都心の居住人口が減り、郊外の居住人口が増える現象、ドーナツ化現象。

今回はそんなドーナツ化現象について書いていきたいと思う。

◎日本でのドーナツ化現象

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日本では、1960年代から、1990年代までは大幅にドーナツ化現象が進行した。

そもそもドーナツ化現象は、生活水準の向上により広い住宅に住みたくなる世界的な傾向から生まれるものである。

そこで高度経済成長期に日本では都心から離れたいたるところにニュータウンが開発され、そこで都心に住む人の多くがニュータウンに引っ越した。

そのときに多くの人は仕事は変えずに家だけ引っ越したため、都心の回りの郊外の人口が一気に増加したのだ。

それにより、人口の分布が都心よりも回りの郊外のほうが増えた図を見ると真ん中が空洞になっているため、「ドーナツ化現象」という名前がついたのだ。

◎逆ドーナツ化現象

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日本では1990年代まではドーナツ化現象が進んでいたが、近年は「逆ドーナツ化現象」と呼ばれる現象が起こっている。

その背景のひとつは郊外のベッドタウンに住む人が仕事を引退して、その子どもや孫が働く世代になったからである。

そのため、郊外では高齢者が増える一方でその子どもや孫は通勤の不便さなどから都心に住むようになるからだ。

さらに近年では都心部の課題であった「土地の狭さ」も、タワーマンションの建設などで空中を使うことで解消されたため、生活水準が上がると都心部のマンションを購入することも増えた。

そのため働く世代の人はどんどん都市部に住むようになり、郊外の人口は年々減少していっている。

そして、人口の分布がドーナツ化現象の逆になっていることからその現象を「逆ドーナツ化現象」と呼ぶようになった。

◎地方都市のドーナツ化現象

日本の主要な都心部では、逆ドーナツ化現象が起きているのに対して、地方都市ではドーナツ化現象が進んでいる。

ひとつの要因としては地方都市の中心部は土地が狭いため生活水準が上がると広い住宅に住みたくなるという概念からそれが生まれている。

もうひとつは、地方都市の郊外にショッピングモールなどの大型商業施設ができていることだ。

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新しいショッピングモールや医療センターなどは、比較的公共交通機関で行くのは難しいような場所にある。

そもそも地方都市は都心部に比べると公共交通機関が不便であるので、車を持っている人が多い。

そのため、大きな土地を必要とする新たな建造物を建てる場合郊外を選ばざるを得ない。

しかし、車を持っている人は都心部よりも圧倒的に多いため、みんながそっちに行くようになる。

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すると不思議なことに、駅前などの中心部がいわゆる「シャッター通り」になっていくのだ。

これが、地方都市のドーナツ化現象が起こる原因である。

☆まとめ

都心の居住人口が減り、郊外の居住人口が増える現象、ドーナツ化現象( ・ω・)ノ

ドーナツ化現象は生活水準が上がると広い住宅に住みたくなるという概念から生まれたもので、日本でも1990年代くらいまでそれが起きていた(^ω^)

しかし近年では通勤の不便さやタワーマンションなどの建設により、「逆ドーナツ化現象」と呼ばれるものが起きている( ・ω・)

また、地方都市では公共交通機関が不便であることにより車を持っている人が多く、大きな土地は郊外に行かなければないことからドーナツ化現象は今でも進んでいて、シャッター通りができるなどの都心部とは違った問題も起きている(´・ω・`)

都心部の郊外とその郊外の郊外の人口が増えたらどうなる?

ダブルドーナツ化現象(^3^)/

絶対起きないだろうな 笑

みんなの夢が叶いますように、杉でした(^^)v