寒い地域に生息するほど体が大きくなるという法則、ベルクマンの法則。
今回はそんなベルクマンの法則について書いていきたいと思う。
◎ベルクマンの法則とは?
ベルクマンの法則とは、気温に体温が左右されない恒温動物において、同じ種でも寒い地域に生息するもののほうが体が大きくなり、同じ種の違う仲間では大型のものほど寒い地域に生息するというものだ。
なぜこのようなことが起こるのかというと、実はちゃんと理由があり、その理由は体温の維持のしやすさにある。
小さな体は体温が上がりやすいが、そのぶん体温が下がりやすい。
その一方で大きな体は一度体温が上がったらなかなか冷めにくくなるのだ。
これは、体が大きくなると体積は大きくなるが、その反対に体積に対する表面積の割合が少なくなるので、同じ温度で冷やした場合体積が大きいほうが小さいものよりも冷えにくいのである。
◎ベルクマンの法則が当てはまる動物の例
・クマ
北極などに住むシロクマは、体長が2メートルから3メートルほどある。
一方で日本に住むツキノワグマは一番大きなものでも2メートルに満たないものが多いのだ。
・シカ
カナダやアラスカなどに住むヘラジカは体長が2 メートルから3メートルを超えるものまでいる。
一方で日本に住むニホンジカは一番大きなものでも体長が2メートルに満たないし、小さなものでは大人でも1メートルに満たないものもいる。
・サル
日本に住むニホンザルは体長が60センチほどである。
一方でインドネシアのジャワ島などに住むカニクイザルは体長が40センチくらいだ。
このように、同じ種類でも大きなものほどより寒い地域に住んでいるのである。
◎ベルクマンの法則と人間
では、われわれ人間も恒温動物ではあるが、果たしてベルクマンの法則は当てはまるのか?
世界の主要な国で見てみると、オランダやデンマーク、スウェーデン、ノルウェーなど寒い国の人は平均的に体が大きい。
一方でインドネシアやメキシコ、ペルーやフィリピンなどの暑い国の人は平均的に体が小さいのだ。
また、国内でも秋田や新潟や青森と高知や沖縄や山口では平均身長で3センチ、平均体重で2キロほど差があるので、ベルクマンの法則は少なからず人間にも働いているものと考えられるのだ。
☆まとめ
寒い地域に生息するほど体が大きくなるという法則、ベルクマンの法則(^ω^)
ベルクマンの法則は、気温に体温が左右されない恒温動物において、同じ種でも寒い地域に生息するもののほうが体が大きくなり、同じ種の違う仲間では大型のものほど寒い地域に生息するというものだ( ・ω・)ノ
ベルクマンの法則が当てはまるおもな動物には、クマ、シカ、サルなどがいて、大きな種類のものほどより寒い地域に生息している( ^ω^ )
そして、ベルクマンの法則は人間にも少しではあるが働いていて、寒い地域の人のほうが暑い地域の人よりも体が大きくなりやすいのだ(^3^)/
体を大きくしたいから北極に引っ越そうかな…
成長期前に行かないと…もう手遅れ 笑
みんなの夢が叶いますように、杉でした(^^)v