すぎぶろ!!

すぎの経験、体験、雑記

お歯黒

日本にも昔あった白い歯を黒く染める風習、お歯黒。

今回はそんなお歯黒について書いていきたいと思う。

◎お歯黒とは?

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お歯黒とは明治時代の初期まで長く続いた女性の習慣だ。

お歯黒は化粧のひとつであり、浮世絵などではよく歯が黒く塗られていることがある。

見た目的なイメージが強いお歯黒であるが、もうひとつの効果としては虫歯の予防にもなっているのだ。

ちなみにお歯黒はもともとは貴族がはじめたものであるが、江戸時代から明治時代に移り変わるとほとんどなくなり、大正時代になることにはほぼ完全になくなった。

◎お歯黒は何からできてる?

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お歯黒というと食べられる墨のようなものを想像してしまうが、実際は化学実験のような方法を使って歯を染めた。

酢酸に鉄を溶かした溶液をようじなどで歯に塗ったあとに、ふしこといううるしの仲間の木にアブラムシが寄生したときにできるタンニンの一種の染料の粉を塗る。

歯に膜ができるため虫歯になりにくくなり、浸食にも強くなるので、お歯黒は全盛期実に3500万人もの人が行っていたこともあった。

色素がうすくなると染め直しをしていたため、イメージとしては白髪染めのようなものであったのだろうと考えられる。

◎黒い入れ歯?

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日本で入れ歯が作られるようになったのは江戸時代のことであるが、なんとそのころの入れ歯にはわざわざ「お歯黒」が施されていた。

欧米の入れ歯は昔は見た目的な部分を補うために存在していて、噛む力までは補助できなかったが、日本の入れ歯は木製だったものの噛む力もしっかりサポートできていた。

しかし、女性用のものにはそれにさらにお歯黒のような黒いデザインになっていたのだ。

つまり、江戸時代では服を着るのと同じくらいお歯黒は重要な身だしなみだったのである。

☆まとめ

日本に昔あった白い歯を黒く染める風習、お歯黒(^ω^)

お歯黒は明治時代の初期まで長く続いた女性の習慣で、化粧のひとつであるが、虫歯予防の効果もある( ^ω^ )

お歯黒の黒は墨ではなく、酢酸に鉄を溶かした溶液を塗ったあとに「ふしこ」という染料を塗るという化学的なものだ(^o^)/

そして、江戸時代では入れ歯にもお歯黒が施されていて、当時の女性にとっては重要な身だしなみだったのだ(^3^)/

虫歯になりたくないなぁ…

歯医者にする?それともお歯黒?笑

みんなの夢が叶いますように、杉でした(^^)v