すぎぶろ!!

すぎの経験、体験、雑記

くさや

独特なくさい臭いがある干物、くさや。

今回はそんなくさやについて書いていきたいと思う。

◎くさやとは?

f:id:sugi-blog:20210304003952p:plain

くさやは、くさや液に浸けて発酵させたものを天日干しにした魚の干物だ。

くさやは伊豆諸島の特産品で、魚のことを方言で「ヨ」と呼ぶため、臭い魚、つまりくさいヨが転じて「くさや」という名前になった。

使われる魚はアジやトビウオ、シイラなど幅広く存在していて、特定の魚というよりはその製法により「くさや」は定義されているのだ。

◎くさや液とは?

f:id:sugi-blog:20210304005200p:plain

くさやの臭いのもととなるくさや液。

くさや液はもともとはただの塩水であった。

今みたいに空港などがない時代は船しか交通手段がなく、塩も貴重なものであった。

そのため、その塩水は繰り返して継ぎ足して使っていたのだ。

すると、魚を何度も浸けた結果魚のたんぱく質から発酵するようになったのである。

伊豆諸島では今でもいくつかの会社でくさやを製造しているが、そのほとんどは昔からの継ぎ足しでくさや液を使っているのだ。

品質はどうなのかと心配になるかもしれないが、実はこのくさや液は抗菌性がとても強く、たとえば外傷などにつけると化膿せずに治ったり、風邪や下痢の薬として民間療法に使われるほどなのだ。

◎なぜくさやが生まれた?

f:id:sugi-blog:20210304010216p:plain

ではなぜこんなものが生まれたのかというと、まさに伊豆諸島が離島だからだ。

今でこそ飛行機や船で物資は島へと行き渡り本土と変わらない暮らしをすることができるが、昔は島と本土を往き来することはとても難しいことであった。

そのため、人間の生活に必要不可欠な塩も、貴重な食糧である水産資源の魚もとても大切なものであった。

さらに魚は収入源でもあったが、それをそのまま船で本土へ持っていくと途中で腐らせてしまうことが多かった。

そのため、塩漬けして天日干しにして出荷していたが、塩水も使い捨てではもったいないので、何度も繰り返し使っているうちにくさやが生まれたのだ。

くさやは臭いが強いため最初は島内でのみ消費されていたが、江戸時代に一部が江戸へわたるとファンがついて口コミで広まっていったのである。

☆まとめ

独特なくさい臭いがある干物、くさや(^ω^)

くさやは、くさや液に浸けて発酵させたものを天日干しにした魚の干物だ( ´∀`)/

くさや液とは、もともとは塩水だったものを繰り返して魚を浸けていくうちに魚のたんぱく質から発酵するようになったもので、においは臭いが抗菌作用は強い(^o^)/

そして、くさやは、伊豆諸島という交通面で不便な場所だからこそ生まれた偶然の産物なのだ(^3^)/

魚でできるということは肉でもできるかな?

食べるのに勇気がいりそう 笑

みんなの夢が叶いますように、杉でした(^^)v