動物が住んでいる地域に応じた色で分布しているという法則、グロージャーの法則。
今回はそんなグロージャーの法則について書いていきたいと思う。
◎グロージャーの法則とは?
グロージャーの法則とは、ドイツの動物学者のグロージャーが発見した法則で、ある恒温動物のなかでは同じ仲間であっても湿度が高い土地にいるもののほうが濃い色をしているというものだ。
人間もそうだが、多くの動物は湿度が高い赤道付近のほうが乾燥した寒い地域よりも濃い色をしていて、これは、その環境で適応していくために変化していったから起きる現象である。
◎ある恒温動物とは?
グロージャーの法則がとくに当てはまる恒温動物は鳥と人間である。
・鳥
鳥は同じ種類でも湿度が高いところにいくにつれて色が濃くなる。
湿度が高い暖かい地域では細菌が繁殖しやすく、羽毛にダメージを与えやすい。
鳥の羽は色が濃いほど丈夫になるため、利にかなっている。
また、ジャングルなどでは色が濃いほど身を隠しやすいということもある。
実際に鳥の研究の報告によると、90%以上の鳥がこのグロージャーの法則のなかに当てはまるのだ。
・人間
人間にも黒、黄色、白と皮膚の色に違いがあるが、これもグロージャーの法則が働いている。
人間の場合は「太陽の光」が皮膚の色に関係している。
赤道付近では紫外線から保護されなければ体に重大な影響があるため、肌の色を暗くすることで自然な保護になるのだ。
一方で日照時間が短い極地などでは太陽光を浴びる時間も少なく、人間にとって必要な「ビタミンD」を吸収しにくい。
そのため、日照時間の短い極地などでは色素が薄い肌のほうが紫外線をより吸収しようとするため利にかなっているのである。
◎グロージャーの法則の例外
鳥の場合はグロージャーの法則にほとんどのものが当てはまるが、人間の場合はいくつか例外がある。
・チベット族
中国の奥地にあるチベットは寒く、乾燥した場所であるが、肌の色は日本人、もしくは東南アジア人のような色をしている。
これは、チベット高原が紫外線が強い場所であるため、紫外線から保護するために色素が濃くなったためと考えられている。
・イヌイット
カナダやアラスカ、グリーンランドなどに住むイヌイットは、寒冷地の極地でありながら肌の色は日本人に近い。
これは本来日光からビタミンDを吸収するものを、食生活により補うことができているからだと考えられているのだ。
☆まとめ
動物が住んでいる地域に応じた色で分布しているという法則、グロージャーの法則( ・ω・)ノ
グロージャーの法則とはドイツの動物学者グロージャーが発見した法則で、ある恒温動物が住んでいる地域によって濃い色になるというものだ(^o^)/
グロージャーの法則がとくに当てはまるのは鳥と人間である(^ω^)
そして、鳥の場合はほとんどがグロージャーの法則に当てはまるが、人間の場合はチベット族やイヌイットなどの例外もあるのだ(^3^)/
生粋の日本人なのに一年中真っ黒な人がいるんだけどそれはなんの法則?
日焼けサロンの法則 笑
みんなの夢が叶いますように、杉でした(^^)v