75歳以上のドライバーが運転免許の更新のときに受けなければいけない検査、認知機能検査。
今回はそんな認知機能検査について書いていきたいと思う。
◎認知機能検査とは?
認知機能検査とは、記憶力や判断力の低下があるかないかを判定するために行う検査だ。
現在は75歳以上の車の運転免許更新、もしくは違反を起こしたときの認知機能の低下の有無の確認に使われている。
認知機能検査は3つのセクションに分かれて構成されていて、どこで受けても同じ内容である。
今回はそれを1つずつ書いていきたい。
◎時間の見当識
時間の見当識とは、検査当日が、何年の何月の何日の何曜日の何時何分かということを答える問題である。
内容としてはそれをそのまんま答えるだけであるが、意外と日時は忘れてしまいがちなので、認知機能検査を受ける場合はしっかり確認しておく必要がある。
◎手がかり再生
手がかり再生は、16種類のイラストを見てから別の課題をやってそのあと覚えているかを見る記憶力のテストだ。
流れとしては、「これはラジオです」などと1つずつイラストの解説があり、絵が何かわからないことがないようにしてから記憶してもらう。
記憶の時間が終わると、数字が羅列された用紙が配られ、「6を消してください」などの指示があり、その作業を行う。
その後にさっきのイラストのなかから覚えているものを書くというものだ。
ちなみに書くときは最初はそのまま書くがそのあとにヒントつきのものが配られる。
◎時計描画
時計描画とは、名前の通り時計を描くテストだ。
用紙には無地の円が描かれていてそこにまずは文字盤を描く。
次に、何時何分の指定があるので、そこに時計の針を描いていくのだ。
◎採点基準
認知機能検査の採点は各項目により細かく決まっている。
まず時間の見当識は年が5点(西暦、和暦どちらでもよい)、月が4点、日が3点、曜日が2点、時間が1点だ。
ちなみに時間については1分単位にすると検査時刻によりまちまちになるため、前後30分未満であれば正解として扱われる。
時間の見当識は最大で15点である。
手がかり再生は16個のイラストがあるのでヒントなしで書けたら1個につき2点、ヒントありでは1個につき1点である。
ヒントありの用紙の場合ヒントに対応していないけど存在するものを書いた場合得点は認められる。
また、最初に解説した名称と異なる場合でも、それがそのイラストとわかる場合は正解になる。
(ニワトリとチキン、ピアノとオルガン、ブドウとマスカットなど)
すべてヒントなしで正解の場合最大で32点入る。
時計描画は7項目採点基準があり1項目につき1点が入る。
1つ目は「1から12までの数字が描いてある」ことである。
これは配置を間違えていても1から12までの数字がすべてあれば1点である。
2つ目は数字の順序である。
どこからはじまっていても、数字が1から12まで順番に並んでいれば1点だ。
3つ目は数字の配置である。
採点基準は、時計を4分割したときに右上に1と2、右下に4と5、左下に7と8、左上に10と11が入っているかどうかである。
これはあくまでも数字の配置についての採点であるため、数字の内容や順番を間違えていても、配置が時計になっていれば1点が入る。
4つ目は針が2本あるかどうかである。
単純に針が2本あれば1点が入る、ちなみにもし3本目を描いたとしてもそれが秒針と判定されれば得点は認められる。
5つ目6つ目は指定された何時何分を指しているかどうかである。
2つの針が指すもっとも近い数字が示す時間と判定されて、時間が合っていれば1点、分が合っていれば1点それぞれ入る。
最後は何時何分が合っていた場合に発生する加点で、その何時何分に対しての時計の針の長さが正確であれば1点だ。
時計描画は最大で7点入る。
最後に、時間の見当識の点×1.15、手がかり再生の点×1.94、時計描画の点×2.97をしてその合計が100点となる。
そして、76点以上で合格、49点以上76点未満で認知機能の低下の疑い、49点未満で認知機能が低い判定となるのである。
☆まとめ
75歳以上のドライバーが運転免許の更新のときに受けなければいけない検査、認知機能検査(^ω^)
認知機能検査は、記憶力や判断力の低下があるかないかを判定するために行う検査で、時間の見当識、手がかり再生、時計描画の3つのセクションで構成されている(^o^)/
そして、採点基準はかなり細分化されていて、76点以上で合格(正常である)と判定されるのだ(^3^)/
今何年ですか?
実際に聞いたらタイムトラベラーの疑いがあるよね 笑
みんなの夢が叶いますように、杉でした(^^)v