毒を持つ魚で有名なふぐ。
今回はそんなふぐについて書いていきたいと思う。
◎ふぐの生態
ふぐといったら膨らむ姿が印象的だ。
敵を威嚇するためにやっているのだが、ふぐには膨張嚢(ぼうちょうのう)というものが腹部にありそこに水や空気を溜めて膨らんでいる。
膨らんだときは通常の2倍くらいに体が膨らむ。
ふぐはヒトデや貝を食べて生活していて、そこから毒を蓄積している。
つまり有名なふぐの毒は、自分で作り出しているものではないのだ。
また、ふぐには漁獲量の維持のために禁漁期間がある。
◎ふぐの毒
ふぐには有名なテトロドトキシンという毒がある。
テトロドトキシンは300℃以上に加熱しても分解することができないため、ふぐを食べる場合はあらかじめ完全に取り除かなければならない。
ふぐ毒を表す単位はMU(マウスユニット)で1MUはマウスに毒を投与した場合30分で死亡させる量のことをいう。
ふぐの毒は食後20分から3時間以内の短時間で症状が現れる。
初期はしびれを感じ、歩行困難や腹痛を起こす。
中期は嘔吐や運動麻痺、言語障がいなどが起きる。
重症の場合は呼吸困難により最悪死に至る場合もある。
ふぐ中毒には特効薬も治療法もないため、毒が排出されるのを待つしかないが、呼吸停止さえ起こさなければ後遺症や死亡のリスクはないため、ただちに医療機関で救急治療を行わなければいけない。
ふぐの調理のためにはふぐ調理の免許が必要であり、調理の際取り除いた有毒な部分は、カギのついた専用の容器に入れて生ゴミではなく危険物として処理されている。
それにもかかわらず、現在でも食中毒が発生し続けているのが現状である。
◎ふぐ調理師
ふぐの調理師の資格は誰でも受けられるわけではない。
原則として、調理師免許を持っていて、さらにふぐの処理に関する講習会を受ける、またはふぐ調理師のもとで2年間従事していない場合、試験すら受けることができない。
内容としては、学科と実技がある。
学科は法律の問題とふぐの問題が合わせて30問、マークシート方式だ。
実技はふぐの種類の鑑別と食べられるもの、食べられないものを鑑別するところからはじまる。
最後に、実際に有毒部分を取り除きふぐをさばき、刺身を調理するのだ。
☆まとめ
毒を持つ魚で有名なふぐ( ・ω・)ノ
ふぐの毒はふぐ自身が持っているわけではなく、ヒトデや貝などの毒を持ったものを食べたのが蓄積されているのだ( ^ω^ )
ふぐの毒は加熱しても分解することができないためふぐを調理するためには免許が必要(*´・ω・)
ふぐの毒に対する特効薬や有効な治療法はないため、もしふぐの中毒症状が出たら、体内の毒が排出されるまでに呼吸停止を起こさないよう処置を受けなければいけない(´・ω・`)
ふぐの調理師の試験には受ける前提条件があるため、いきなり取ることができないので注意が必要( ・`ω・´)
ふぐ調理師になりたいなぁって思ったら、まず調理師免許取らないとだね(^3^)/
みんなの夢が叶いますように、杉でした(^^)v