寿司などの薬味に使われる調味料、わさび。
今回はそんなわさびについて書いていきたいと思う。
◎わさびとは?
わさびとは渓流や湿地などで育つ植物だ。
わさびは、どこででも作れる作物ではないため、ほぼ100%国産のものである。
一般的に寿司などに使われるわさびは、わさびの茎の部分をすりおろしたもので、鼻に抜けるような強い刺激と独特の辛みがあるのが特徴だ。
ちなみに、チューブのわさびなどによく「本わさび」と書いてあることがあるが、これはローストビーフなどにつける「西洋わさび」と区別するためにそのように呼ぶのだ。
◎わさびが育つ環境
わさびは、大きく分けて「水わさび」と「陸わさび」の2種類がある。
水わさびは、名前の通り水のなかで育つわさびだ。
わさびはきれいな水でないと育つことができないため、人工的に作った棚田という段差をつけた田んぼを作り、棚田の上から下に水の流れが常にあるほか、わさびの生えた場所の土からも排水することでいつもきれいな水にさらされた状態を作っているのだ。
また、水の温度も年間で最高と最低の温度が4℃以内が理想であり、最適な温度は8℃から18℃のあいだである。
そのため、水わさびはどこでも作れるものではなく、日本、それも静岡県と長野県で大半は作られているのだ。
畑わさびは、湿っぽい土があれば作ることができるので、水やりさえすれば家でも育てることはできる。
そもそもわさびは太陽に当てすぎるとしおれてしまう弱い植物であるため、日陰で育てなければいけない。
また、家で育てる場合葉っぱをアブラムシが食べてしまうので、管理はたいへんであるが一度育てると何年も収穫できるのが特徴である。
◎わさびが寿司に使われる理由
わさびの代表的な使い道として、刺し身や寿司がある。
わさびがそれらに使われる理由としては、大きく分けて2つある。
1つ目は殺菌効果だ。
わさびの辛み成分には、大腸菌やサルモネラ菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌などのあらゆる食中毒の原因の菌の増殖を止める働きがある。
刺し身や寿司は「ナマモノ」であるため、この効果は利にかなっているのだ。
2つ目は臭みを消すことだ。
刺し身や寿司に使われる魚は生であるが、釣った魚をその場で食べることはそれほど多くはなく、多くは冷凍されたり、生であっても市場から魚屋などに流通されて最終的に消費者の口に入る。
そうすると当然釣ったばかりの生きた魚よりも鮮度が落ちてしまい、生臭くなってしまうのだ。
そんなときに役に立つのがわさびで、わさびに含まれている「アリルカラシ油」が魚の生臭さを分解してしまうのだ。
これらは化学的にわかっていることだが、なんと刺し身や寿司にわさびが使われるようになったのは室町時代のことで、誰も研究していない段階で魚とわさびの相性は見つかっていたのである。
☆まとめ
寿司などの薬味に使われる調味料、わさび(^-^)/
わさびは渓流や湿地などで育つ植物で、ほぼ100%日本で作られている(^ω^)
わさびには大きく分けて2種類あり、水のなかで育つ「水わさび」と、湿っぽい土で育つ「畑わさび」がある(^o^)/
そして、わさびが刺し身や寿司に使われる理由は、食中毒の菌に強い殺菌効果と、魚の臭みを消す「アリルカラシ油」を含んでいるからなのだ(^3^)/
この魚生臭いな、わさびをたっぷりつけよう…
辛くて食べられなくなった 笑
みんなの夢が叶いますように、杉でした(^^)v