カレーに添えてある漬け物、福神漬け。
今回はそんな福神漬けについて書いていきたいと思う。
◎福神漬けの歴史
江戸時代に秋田にあった寺子屋の寮で出された食事にあった漬け物がはじまりである。
また、その漬け物を商品として開発したのは、上野の珍味や乾物を扱う「山田屋」という店であり、明治10年に第15代野田清右衛門が販売をはじめた。
そのために日本にカレーが伝わったのが明治時代中頃なので、福神漬けがカレーのために生まれたということがわかる。
福神漬けはその後缶詰めとして全国にも普及していった。
昔は着色料を使った真っ赤なものが主流であったが、次第にオレンジに変わり、最近では素材そのままの茶色いものも出てきている。
◎福神漬けは何からできてる?
そもそも福神漬けの「福神」とは、七福神のことである。
つまり7つの野菜が使われているのだ。
7つの野菜は以下のとおりだ。
・だいこん
・なす
・れんこん
・かぶ
・うり
・なたまめ
・しそ
そして福神漬けは塩漬けやぬか漬けではない、調味液に漬ける珍しいタイプの漬け物である。
調味液のおもな材料は以下のとおりだ。
・醤油
・水
・砂糖
・みりん
・昆布
・唐辛子
・しょうが
◎福神漬けがカレーに添えられた理由
歴史のところに書いたように、福神漬けはカレーが日本に伝わる前から存在した漬け物である。
そのため、福神漬けはカレーのために作られた漬け物ではないことはわかる。
しかし、福神漬けといえばカレーという連想ができるくらい、現代では福神漬けとカレーがセットのイメージが強い。
では、いつから福神漬けがカレーに添えられるようになったのだろう?
歴史をさかのぼると明治時代、船で出されたカレーに添えられたのがはじまりという記録がある。
その当時、カレーにはインドと同じようにチャツネが添えられていた。
・チャツネ
ある時船の上でチャツネを切らしてしまったときに、代わりに福神漬けを出したところ大好評だったため次第にチャツネから福神漬けへと切り替えられていったのである。
当時は高級品であったため、ホテルや百貨店、レストランなどのカレーの添え物として出されることしかなかった。
ところが、日露戦争の頃に軍隊に缶詰めの福神漬けが支給されたときに、兵士たちに故郷に持ち帰られたことで全国に広まり、ホテルや百貨店、レストランのカレーに添えられていたことも伝わり、カレーの添え物としての福神漬けが定番になっていったのである。
☆まとめ
カレーに添えてある漬け物、福神漬け( ^ω^ )
福神漬けが商品化されたのは明治初期であるため、もともとはカレーのために作られた漬け物ではない( ・ω・)ノ
福神漬けの福神とは「七福神」のことであり、だいこん、なす、れんこん、かぶ、うり、なたまめ、しその7つの野菜を使う(^o^)/
また、福神漬けは塩漬けやぬか漬けではないため、醤油をベースにした調味液に漬けるタイプの漬け物である( *・ω・)ノ
福神漬けがカレーに添えられるようになったのは、船のなかでもともとカレーに添えられていたチャツネを切らしてしまったときに、チャツネの代わりに添えられたことがはじまりである( ・ω・)ノ
そして、最初はホテルや百貨店、レストランなどでしかなかったが、缶詰めとして普及して以降は家庭のカレーにも添えられていくのである( ^ω^ )
福神漬けは他にも合うものありそうだから探すのも楽しいかも…?
探したら福神漬けといえばカレーを超える日も来るかもね(^3^)/
みんなの夢が叶いますように、杉でした(^^)v